2023年01月24日 焼酎の知識

おいしく作れる、焼酎のお湯割・水割りの作り方

焼酎を飲む時、あなたはどんな飲み方をしますか?

 

 

ストレート、水割り、お湯割、ロックどの飲み方にもそれぞれの良さがあり、水さえあればご自宅でも手軽に作ることができるのが焼酎の魅力といっても過言ではないでしょう。

 

 

好きに作って、好きに飲むのが一番美味しいとは思いますが、飲み会などで先輩や目上の方から焼酎を作るように頼まれた時や、社会人ともなれば様々な場面でお酒を作る機会があると思います。そんなTPOに合わせて、美味しいお酒を提供できるかどうかは、作り方にかかっている場面もあれば、生まれた地域によって好きな割り方、順番が決まっている場合もあります。

 

 

「作り方なんてなんでも一緒」と思う方もいらっしゃるでしょうが、意外にこだわりを持った方は多いんです。

 

 

美味しい焼酎を作って「わかってる」と思ってもらうためにも、今回は美味しく作れる焼酎の水割り・お湯割の作り方を紹介します。

 

 

 

お湯割・水割りとは

 

 

お湯割・水割りの違いはなんでしょう?当然温度やアルコール度数などが違うわけですが、それらが違うことで口当たりや香りを変え、様々な表情を見せるのが焼酎です。それぞれの特徴を紹介していきます。

 

 

お湯割の特徴

 

 

素材の香りが一番分かるのがお湯割です。飲み口は優しく、甘味や旨味を引き立たせてくれます。しかしお湯割はその香りを生かすも殺すも作り方次第です。

 

 

お湯割を作るポイント

 

 

お湯割を作る際は「お湯が先、焼酎が後」という順番がポイントです。お湯をグラスに先に入れることでグラス全体を温めます。そこに常温の焼酎を注ぎ込むことでお湯と焼酎の温度差で自然に対流が発生し、混ぜる必要もなく温度、濃度は均一になります。

 

 

手順を逆(焼酎を先、お湯を後)にして作ってみた場合、焼酎が先に入ることで、お湯を注ぎ込んだ時にグラスの下まで温度を上げることはできず、グラス上だけ温かく、下に行くにつれて、ぬるくなっていきます。混ぜたところで時間をかけても混ざりにくい状況にあります。

 

 

ベストな温度のお湯割を作るために

 

 

お湯割の適温は人肌から42,3度までと言われています。と言われてもどのくらいの割合で、何度のお湯をどれくらい入れるべきかって計算するのが面倒だと思います。慣れてくると「これくらい」という基準がわかると思いますが、それまでは下記の式を参考にしていただければと思います。

 

 

例 割合6(焼酎):4(お湯)で、26度(焼酎温度)の焼酎を使いお湯割を使う場合

 

 

26(℃) × 60(ml) A(℃) × 40(ml)  /  60(ml) 40(ml)  =  42(℃)

 

 

A(℃) =  66(℃)

 

 

をとなります。もちろん個人差があるとは思いますが、理想の割合で、理想の温度に近づけるように作ってみましょう。

 

 

お湯割の作り方は地方によって異なる

 

 

「お湯が先、焼酎が後」と言ってきましたが、全国的に見て、この順序でお湯割を割る方法は根付いてはいません。

 

 

201526日~32日の25日間、Jタウンネットが調べた「焼酎のお湯割り、先に入れるのは『焼酎』?『お湯』?」というテーマでとられたアンケートによると全国平均で、お湯を先に入れる人は6割、焼酎を先に入れる人が4割という結果でした。興味深いのは九州から遠くへ行くほど「お湯が先」の割合が増えているということです。

 

 

ちなみに下記のグラフは「焼酎のお湯割り、先に入れるのは『焼酎』?『お湯』?」のデータから九州地方だけを抜き出したデータです。

 

 

参考資料:焼酎のお湯割り、先に入れるのは『焼酎』?『お湯』?(Jタウンネット)

 

 

これを見ても、九州では「お湯が先派」が圧倒的に多いですね。

 

 

水割りの特徴

 

 

柔らかい飲み口が好きな方は水割りをオススメします。飲み口が軽く、気づくとかなりの量を飲んでいた。ということが起こりやすいのも水割りです。飲みすぎにも注意しましょう。

 

 

水割りを作るポイント

 

 

お湯割とは逆で「焼酎が先、水が後」になります。理由はお湯割同様、対流を起こして混ざり合わせるためです。お湯割を作る際にグラス全体を温めたように、グラス全体を冷やすことが大事です。

 

 

まずは事前にグラスを冷蔵庫に入れておいたり、氷を入れる等して、グラス自体を冷やしておくのがベストです。また、水とアルコール類が混ざると、希釈熱が発生し3度ほど温度が上昇します。グラスと水を事前に冷やしておくのはそのためです。希釈熱を避けるために事前に割っておく前割りという方法もあります。

 

 

また、前割について、そして使う水に関しては下記記事でも解説しているので、興味がある方は読んでみてくださいね。

 

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まとめ

 

 

ここまでお湯割と水割りの作り方をまとめてきました。美味しいというデータの裏付けが取れるお湯割の方法・水割りの方法を紹介しました。しかし「これが正解」というわけではなく、自分が美味しいと飲む飲み方で飲むのが一番いいことだと思います。なによりもリラックスして楽しみながら焼酎を楽しみましょう。

 

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この記事を書いた蔵人
yusuke kuroki
大学卒業後、広告業界に20年。焼酎が好きであくがれ蒸留所に参加。現在はWEB周りの管理やコンテンツ作り、SNSをメインに担当。あくがれ蒸留所の好きな焼酎は「東郷大地の夢」
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