焼酎を科学する

なぜ焼酎を科学するのか

焼酎は作るものでなく、育てるもの。
これは焼酎の育成過程において杜氏をはじめ弊社蔵人全員が持つ共通認識です。
全ての素材において、全ての過程において一つとして同じ焼酎は生まれません。
同じことをしていても毎回気温も湿度も違えば、焼酎を仕込む際、蒸留の際の環境も違えば全く異なる味になるのが焼酎です。
だからこそ我々は毎回データを取り、より良いものが生まれる環境を見定め、環境を作っていく必要があるのです。

本格焼酎という蒸留酒について

環境の違いに加え、焼酎は原料×麹×酵母の組み合わせによって全く異なる焼酎が生まれます。
その組み合わせは無数にあり、人がまだ出会ったことのない焼酎も数多くあります。
我々の目的は全ての焼酎を解析するわけではなく、仕込み、蒸留の回数を重ねてデータを取り、より良い組み合わせを見いだし酒質設計を行うこと。それだけです。

全ての数字に意味がある

焼酎を蒸留する上で取得しているデータについて、今は不要なものであっても後に活かされたりすることが多くあります。
蒸留されるアルコールの度数は二次仕込みの発酵具合によって、何日間という期間かけて、何度〜何度という温度で、何回櫂入れを行うのか、その時の室温や湿度、杜氏の力の入れ具合によって変わってきます。
美味しい焼酎を作れた偶然を次回以降必然にするために、次の1本を作っています。

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