祝い事やイベントで集まる際、お酒を持参していく方も少なくないと思います。
様々なイベントで人の家に呼ばれる場合や、誰かに贈り物としてお酒を持っていく場合、瓶を裸で持参するのは少し恥ずかしいですよね。
人生でお酒を贈る機会は何度か存在しますし、かしこまった場合ではなくても知り合いの家にお酒を持参する場合は見栄えを良くしたいものです。
そんな時は、酒屋さんなどで一升瓶を購入する場合にまとめて縛ってくれる、二本縛り(二本括り)を活用しましょう。
焼酎や日本酒を贈る上でのマナー
ここではお酒をプレゼントする上でのマナーを紹介します。特に目上の人にお酒を贈る際には気をつけておきたいことも多いので確認しておきましょう。
どんなお酒を贈るべきか
イベントによって、季節によって、地域によって、風土によって、持参するお酒は異なるものですが、贈られた相手が好きなお酒を選びましょう。飲めないものをもらっても辛いだけです。焼酎や日本酒にこだわらず、ワインやビールでも構いません。お酒が飲めない場合お酒にこだわる必要はありません。気持ちを伝えるのであればそう言った形式にとらわれず、相手の好きなものを贈ることが大事です。そのためにも贈る前には「何を贈られたら嬉しいのか」をリサーチをしておきましょう。
お酒を贈る場合、本数に気をつけること
今は減ってきましたが、婚礼や結納時、また誕生祝いや新築祝い、開店祝いなどあらゆる祝儀全般では角樽という酒の容器が用いられていました。「二本縛り(二本括り)で縛られた一升瓶は角樽とシルエットが似ている」という理由から、お酒を贈る本数は二本が好ましいと言われています。
とは言えど、形式にこだわりすぎる必要はありません。大事なのは気持ちです。一本でも三本でも大丈夫です。しかし四本、九本は(死、苦)という捉え方をされることもありますので注意が必要です。
正式な二本縛り(二本括り)について
結ぶという行為は日本の文化の一つでもあります。折形礼法という「包み方」の決まりごとがあるように、結び方も縁起のいい結び方などが存在します。
しかしこの二本縛り(二本括り)について正解はありません。もちろん最初に二本縛り(二本括り)をされた方がいらっしゃるのでその方法が正式な形なのかもしれませんが、この二本縛り(二本括り)地域や年代によっても方法が異なりますし、YouTubeに縛り方をアップロードされておられる方がいらっしゃいますが、様々な方法があるんだなと弊社あくがれ蒸溜所も、常に勉強させていただいております。
二本縛り(二本括り)の方法
動画でも説明させていただきました。
もちろん酒屋さんで縛っていただくのが一番いいとは思うんですが、酒屋さんによっては対応していない場合もあります。ここでは弊社あくがれ蒸留所が依頼された場合の二本縛り(二本括り)の方法を解説いたします。
右を瓶A、左を瓶Bとします。
①まず下の部分を結束します。2周りして片蝶結び(片方のみ蝶結び)で縛ります。縛る紐はビニール紐か縄を用いるのが一般的です。今回はビニール紐で行います。
②下部分を結束した後、結び残った紐を後ろから前に交差させ瓶Aの口近くに巻きつけます。
③瓶Aのみ1周します。
④瓶Bも同じように1周し、瓶Aに戻します。
⑤瓶Aと瓶Bを1周し、きつく縛れているかを確認&調整します。
⑥瓶Aから巻き出た紐を下から引っ張り、
⑦引っ張りながら輪を作り、
⑧瓶Bに被せます
⑨きつく縛れているか、確認&調整します。
⑩⑥~⑨の工程を今度は瓶Bスタートで開始し、瓶A側で抜け出た紐先を硬く縛られている部分に引っ掛けます
詳細部分
以上です。
まとめ
焼酎や日本酒などの一升瓶をまとめる際の二本縛り(二本括り)を紹介しました。
一升瓶を贈り物に選ぶ場合は、それなりの形にできれば格好がつきますよね。
あなたも次回お酒を贈る時は、二本縛り(二本括り)を活用してみてはいかがですか