2021年02月10日 焼酎の知識

焼酎造りの時期と、オフシーズンの仕事について

1月から12月のうち、焼酎はいつ造られるのかご存知ですか?

 

 

芋焼酎を例に出すと、一般的に仕込みの時期は8月から12月くらいまでと言われています。

 

 

焼酎蔵って毎日お酒を造ってるのでは?

 

 

とお思いの方もいらっしゃると思います。もちろん大手酒造メーカーなどはこれに該当せず、常に仕込みを行っている酒蔵もあります。しかし大半の焼酎蔵は8月から12月の間に仕込みを行います。

 

 

では、なぜ8月から12月の時期に焼酎を仕込むのかというと、これは 原料である芋(甘藷)の収穫時期に合わせてスケジュールしています。 芋の収穫時期は8月から遅くても11月くらいまでなので、収穫後すぐに原料として使用されます。

 

 

しかし最近では芋を寝かせ、熟成させた上で焼酎の原料とする手法や、大手酒造メーカーなどは常に仕込みを行う都合冷凍保存された芋を使用していますので、全部の焼酎蔵の仕込みの時期が同じわけではありません。

 

 

焼酎蔵のオフシーズンのお仕事

 

では焼酎を仕込んでいない時、蔵のスタッフはどんな仕事をしているんでしょうか。ここでは焼酎蔵の仕込み以外の仕事を紹介します。

 

 

販売業務

造った焼酎の販売を行います。具体的に言うとイベントや展示会に参加したり、酒屋や卸業者さんへの営業活動を行っています。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、密が想定されるイベントや展示会などは全て中止となり、酒屋さんや卸業者さんへの営業活動も他県をまたいで挨拶に行くことを控えなければならない状況です。

 

 

研究業務

以前投稿した 【焼酎を科学する】あくがれ蒸留所における商品開発手順 をご覧いただければ分かる通り、商品の開発をはじめ、熟成させている焼酎の成分分析、品種の違う芋から造った焼酎のブレンド、濾過助剤の試験など、さまざまな研究を行っています。

 

 

芋作り

あくがれ蒸留所では現在「ダイチノユメ」と「コガネセンガン」という品種の芋と、麹米の栽培を行っています。芋を作っている時期は、畑の草刈りをしたり、芋の蔓切りをしたり、収穫時期は芋掘りを行います。芋掘りというと近隣の幼稚園児などを招いて一緒に掘る楽しいイベントになりますが、実際には掘りきれなかった芋の方が多く、その芋を掘り探す作業は簡単なものではありません。また、畑を使っていない時期も草を刈ったり、土を起こしたり、土壌の調査をしたり定期的に手を入れます。米を作っている水田も同じです。

 

 

機器のメンテナンス

焼酎造りには様々な工程があります。毎日のように使用している機器はもちろんのこと、仕込みの時期しか利用しない蒸留機や芋洗機などはどうしても定期的にメンテナンスが必要です。そのため機器をできる範囲で分解し、損傷・疲労がないかを確認し、細かい掃除をします。損傷したパーツは入れ替えを行い、仕込みに備えます。

 

掃除

酒蔵というと、暗くて汚れているイメージがあるのではないでしょうか?確かに掃除ができない場所もありますが、あくがれ蒸留所は出来る限り定期的に掃除を行い綺麗な蔵を目指しています。 焼酎会社における7S活動のとりくみを紹介します でも紹介していますが、「酒蔵を清潔にせずに、いい焼酎は作れない」という気持ちが弊社にはあります。毎朝30分掃除に時間を割き、定期的に大掃除を行っています。

 

 

まとめ

 

あくがれ蒸留所の場合、焼酎を仕込む時期は1ヶ月~2ヶ月です。焼酎蔵といっても実は1年のほとんどは焼酎を作り続けるための下準備をしています。オフシーズンである現在、実は焼酎造りのために行うことはたくさんあります。

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この記事を書いた蔵人
yusuke kuroki
大学卒業後、広告業界に20年。焼酎が好きであくがれ蒸留所に参加。現在はWEB周りの管理やコンテンツ作り、SNSをメインに担当。あくがれ蒸留所の好きな焼酎は「東郷大地の夢」
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