焼酎に使われるサツマイモの代表格「黄金千貫(コガネセンガン)」について

投稿 : 2020年08月05日 焼酎の知識

 

 

「黄金千貫(コガネセンガン)」という芋をご存知ですか?

 

 

知っていれば焼酎通と言っても過言ではありません。

 

 

焼き芋などでも安納芋や紅あずま、シルクシートなど様々な種類がありますよね。黄金千貫(コガネセンガン)という種類は焼き芋ではなく、焼酎の原料に使われる芋の代表格なんです。

 

 

今回はそんな黄金千貫(コガネセンガン)の特徴・歴史について紹介していきます。

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)の特徴

 

 

 

 

何と言っても他の芋とデンプンの量が違います。従来の品種に比べて3~4%も多く、収穫量は30%近く多い品種です。焼酎は、麹がデンプンを糖に変化させてアルコール発酵させ、蒸留を行い製造されます。焼酎の元となる原料はデンプンの量が多いに越したことはありません。

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)はサツマイモの一種ですが、表皮はジャガイモを思わせるような色味、くぼみがあります。中身も白く、加熱するとサラサラとした質感になります。

 

 

収穫量と地域について

 

 

農林水産省が出している、「かんしょの品種別、都道府県別作付面積(28年産)」のデータをみていただけるとわかる取り、芋焼酎で有名な鹿児島・宮崎が主な産地となります。全国で見ると90%を占めています。全国で7559.1ha(ヘクタール)ある中、鹿児島5192.7ha、宮崎2296ha、熊本33.3ha、高知17ha、長崎16.1ha、福岡4haとなっています。

引用:農林水産省平成30年いも・でん粉に関する資料 (9) かんしょ品種の普及状況 

 

 

収穫の時期について

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)は早くて4月・5月頃から植え付けが始まり、早くて8月くらいから収穫が始まることもある。育つスピードが早いことでも知られています。

 

 

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
黄金千貫      

 

 

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)の歴史

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)の名前は「黄金を千貫積んでも値打ちがあるイモ」を由来とする説と、「黄金色のイモがざくざくと採れることから付けられた」という説の2説があります。

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)を生み出したのは、今の九州沖縄農業研究センター(当時九州農業試験場甘しょ育種研究室)の3代目室長となった坂井健吉氏でした。当時芋の研究は「経験と勘」と言われていたり、無類の焼酎好きだったため、先輩からは「坂井君が九州に行ってもいい品種はよう作らんが、焼酎の消費量だけは伸ばしてくれる」など言われているが、予想に反し黄金千貫(コガネセンガン)を生み出し焼酎原料の礎を築いた人である。

 

 

当時標準品種とされていた農林2号と比べて、約40%多く収穫され、デンプン歩留で2%高く、反当上藷重(重さ)で55%、反当でん粉重で75%多く収穫でき、普及されていきました。

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)の系譜

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)はT-No.3×九州12号から生まれた鹿系7-120を母、米国で登録名「ペリカン・プロセサー」と呼ばれるL-4-5を父として交配された品種です。正式名称はコガネセンガン(農林31号)と言います。坂井健吉氏が4番目に育成したと言われる品種です。

 

 

黄金千貫(コガネセンガン)を使ったあくがれ蒸留所の商品

 

 

あくがれ蒸留所では下記ラインナップで黄金千貫(コガネセンガン)を使用して焼酎を作っています。

 

 

 

コガネセンガンを使った弊社商品は程よい芋の甘い香り、なめらかで飲みやすく上品な味わいが特徴です。弊社で使用している焼酎は、黄金千貫(コガネセンガン)を作っている契約農家さんととも作ってきたものです。地元の原料を、地元の水と合わせた、身土不二の精神で製造しています。

 

 

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