2023年05月25日 焼酎の知識

焼酎の飲み比べの楽しみ方とポイント

焼酎は多様な銘柄や味わいを持ち、飲み比べることでその魅力をより深く味わうことができます。では実際に「飲み比べる」として、どの部分をどういう風に飲めば違いがわかるのでしょうか?本記事では、焼酎の飲み比べと、その楽しみ方についてご紹介します。

 

飲み比べの魅力

焼酎をはじめとしてお酒の飲み比べは、多様な味わいや個々の特徴を楽しむことができます。それぞれのお酒が持つ味の違いやニュアンスを発見することで、より深くお酒を理解し、愛着を深めることができます。例えば焼酎の場合、芋焼酎と麦焼酎を飲み比べると、芋焼酎から感じるまろやかで芋の風味、麦焼酎から感じるスッキリとした味わいなど。このように、飲み比べを通じて焼酎の多様性を堪能することができます。

 

飲み比べの方法と手順

飲み比べを楽しむためには、小さなサンプルを用意して焼酎を比較することがおすすめです。まずは見た目や色合い、香りを比較し、それぞれの特徴を感じ取ります。次に口に含んだ時の味わいや余韻を比べてみましょう。また、焼酎の味わいを引き立てるために水割りやロックの程度にも注意が必要です。焼酎を楽しむ上で水割り、お湯割とロックは代表的な飲み方です。基本的にはその味を確認するために、ストレートで飲むことで味わえる味もあれば、例えば、水割りは焼酎の風味や味わいをより感じることができ、お湯割りは香りを膨らませることで別の一面を、ロックは氷の解け具合によって徐々に変化する焼酎の表情を楽しむことができます。ストレート、水割り、お湯割とロックの飲み方の違いを比べることで、焼酎の味わいの幅広さや変化を体験できます。

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焼酎の飲み比べの楽しみ方とポイント

 

選ぶ焼酎のポイント

飲み比べる焼酎を選ぶポイントとして、産地や原料、製法が同じ商品を比較しても、全く異なる商品をを比較しても面白いでしょう。例えば、「宮崎焼酎:原料コガネセンガン:常圧蒸留」の条件で造られた別商品を比べても、「大分焼酎:原料麦:減圧蒸留」と比較しても面白いでしょう。なにより、自分の好みや飲みたい焼酎や、シーンに合わせて焼酎を選ぶことがポイントです。

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銘柄の特徴、背景を理解する

焼酎の銘柄ごとに特徴がありますので、それを理解することも飲み比べのポイントです。産地の歴史や文化、地元の特産品や気候が焼酎の味わいに影響を与えています。例えば、鹿児島県で造られる黒糖焼酎は、鹿児島の黒糖を使用しているため、甘みやコクがあります。また、鹿児島の温暖な気候も黒糖焼酎の特徴に影響しています。宮崎の焼酎に20度が多いのは密造酒文化が発端だった。などこうした背景を知ることで、焼酎の深い理解を持つことができます。

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熟成度の比較

焼酎には熟成度の違いがあります。若い焼酎はまだ香りや風味が若干荒く、熟成焼酎はよりまろやかで複雑な味わいが楽しめます。例えば、ウイスキーのように樽で熟成された焼酎は、木の香りや樽由来の風味が加わり、より深みのある味わいが特徴です。熟成度の違いを比べることで、焼酎の進化や変化を感じることができます。

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アルコール度数の影響

焼酎にはアルコール度数の違いもあります。濃い味わいの焼酎は高いアルコール度数を持ち、軽やかな味わいの焼酎は低いアルコール度数を持ちます。アルコール度数の違いにより、焼酎の感覚や味わいも異なります。例えば、高アルコール度数の焼酎は濃厚で力強い味わいを持ち、低アルコール度数の焼酎は爽やかで飲みやすい味わいがあります。自分の好みやシーンに合わせてアルコール度数を選ぶことで、より楽しい飲み比べができます。

 

香りの比較

芋焼酎、麦焼酎、米焼酎、それぞれ素材由来の香りには明確な違いがあります。芋焼酎は独特の芋の香りがあり、濃厚で甘く芳醇な印象を与えます。例えば、弊社の焼酎だけでもブドウのような香り、洋菓子のような香り、焼き芋の香りにたとえられることもあります。香りは焼酎の味わいに重要な役割を果たしますので、飲み比べにおいて香りの違いを楽しむことがポイントです。

 

口当たりと舌触りの比較

焼酎の口当たりや舌触りも異なります。辛口の焼酎はキレのある刺激的な口当たりを持ち、舌の上で爽快感を感じます。一方、甘口の焼酎はまろやかで柔らかな口当たりを持ち、舌の上で広がる甘みを楽しめます。辛口甘口に限らず、様々な表現があると思います。「●●っぽい」など自分なりの表現を使っていくのも楽しいですよね。

 

まとめ

焼酎の飲み比べは、その多様性と個々の特徴を探求する方法です。どちらが美味しい、美味しくないと判断しがちになってしまいますが、銘柄の選び方や熟成度、アルコール度数、香りや口当たりの違い、飲み方の選択など、様々なポイントを考慮しながらその特徴を楽しんでください。焼酎の魅力を存分に味わい、お気に入りの焼酎を見つける旅に出かけましょう。

 

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